仕事のストレス発散は仕事で解決する！

デイリーストレスリダクション、という言葉を聞いたことはありますか？これは簡単に言うと「その日のストレスは、その日のうちに発散すること」ということです。

実はこの単純なことが、社会人はなかなかできていません。今日の疲れを取るための時間がたっぷりある人は少ないのではないでしょうか。そもそも、そのような時間をきちんと持てている人はストレスも無さそうですね。

たいていの人は「来月まで頑張って、ご褒美旅行でストレス発散するぞ！」とか「今週末にゆっくり寝るぞ！」などと、少し先を目標にして頑張っているのではないでしょうか。その考え方は間違いではありません。しかし、その時間で100溜まったストレスが100減るかというと、そうそううまくいかないこともありますよね。

そして、その「週末の寝だめ」で仮に100のストレスのうち20を発散させることができたとしても…月曜日と火曜日であっという間にストレスのコップはいっぱいに戻ってしまうでしょう。そしてそのコップはいつか溢れ出してしまうのです。

だからこそ毎日きちんとストレスを発散して、常にコップを空にしておくことが大切なのです。もし空にすることが難しくても、半分以下の状態でキープしておきたいですよね。

ストレス発散方法は人それぞれです。趣味に没頭することでスッキリする人もいれば、誰にも会わない時間を過ごすことで楽になる人もいます。また、買い物や食べ歩き、飲み会などで「欲望」をたっぷり満たすのもストレスを発散する良い方法ですね。

私たちが仕事をしているのは、「幸せになるため」です。毎日心が満たされるような食事やかわいい洋服、自分の心にフィットする趣味は、人生には必要不可欠。せっかく頑張って仕事をしているのだから、遠慮せずに欲望を満たしましょう。それすらガマンして生きるなんて、一回しかない人生がかわいそうです。

しかし、実は根本的な「仕事で受けたストレス」はそれだけでは発散できていません。例えば「同僚に追い抜かされて嫌味を言われる」「仕事ができない上司に振り回されて、自分まで評価が下がっている」などで溜まったイライラ、それはやけ食いでは瞬間的にしか癒されないのです。

「あーっ、今日は大変だった！イライラするし好きなスイーツをいっぱい食べよう！」
そして、部屋で好きな動画を見ながらお菓子を食べてスッキリ。何とか気持ちよくベッドの中に潜り込む・・・

これは一応「デイリーストレスリダクション」にはなっています。その日のダメージを少しでも和らげて寝ることができていますから。でもこれでは対処療法に過ぎません。頭痛がするから痛み止めは飲むけれど、根本的な「頭痛の原因」を見て見ぬふりをしていることと同じなのです。

それは、「仕事のストレスは仕事でしか根本解決ができない」からです。仕事というのはとっても「社会的な」行動。プライベートとは全く違う、社会と繋がった活動だからです。

仕事のストレスの99％は、自分を正しく認定されていないことにあります。
「正しい評価がされない」「お給料が低い」「嫌なことを言われる」
「頑張りを認めてもらえない」「やりたいことができる時間が取れない」
「褒めてもらうことがない」「自分の好きな仕事ができていない」

どうでしょうか。思い当たることがあるのではないでしょうか。そんな状態では、社会やまわりに「認めてもらえていない」ということがストレスとなって積み重なってしまいます。

そこから来たイライラを瞬間的に忘れるために散財や旅行で「ストレス発散できた」ふりをしてしまってはいませんか？
「このままでいいの」という将来への不安にフタをしてしまってはいませんか？

あまり長い間自分をだましてしまっていると、コップの水はとんでもなく激しく溢れてしまいますよ。ストレスが原因で病気になったり、ホルモンバランスが崩れてしまっては頑張って仕事をしてきた意味も無くなってしまいます。

ニュースで見る、過労死やうつ病。これは決して他人事ではありません。しかし、他の人から見ると「どうして辞めないの？」などと思うことがあっても…その環境にいる本人は、逃げることすらできなくなってしまいます。

もしあなたが、コップの水が溢れそうなくらいにストレスを溜めてしまっているのなら、その環境を変える必要があります。それは決して逃げることでも悪いことでもありません。正しい居場所へ、移るだけの話です。

正しい居場所とは、
「あなたをひとりの人間として公平な目で見てくれる場所」
「あなたが幸せになれる道筋をつくれる場所」
「あなたが人間らしい生活をするために頑張れる場所」
「あなたがしたことに、感謝をしてくれる場所」
のこと。

このような場所に移ることができたら、ストレスは半分に減ります。今まで何かを買ったり食べたりすることでごまかしていた脳は、違うことで輝き始めます。

仕事は、つらくて嫌なもの。今の日本社会ではそう思い込まされていますが、そうではない面もしっかり存在します。またもしあなたが大変でストレスフルな仕事をやっていても、仲間からしっかり評価され「あなたのおかげでうまく行った」「お給料がアップして期待されている」などのことがあれば、ストレスはやりがいに変わることでしょう。

ストレスに押しつぶされそうになっていたり将来への不安に悩んでいる人は、ちょっと立ち止まって考えてみてくださいね。毎日やけ食いをしなくてはいけないような職場は、とっても不健全です。あなたの未来にも役に立たないかも知れません。自分を大切にするためにも、働く環境について見つめ直してみてはどうでしょうか。

このままでいいの？と思いつつ、毎日の仕事に必死になっているお仕事女子の皆さん。もっともっとあなたが輝ける場所はあるはずです。ストレス発散の方法を間違えず、将来の自分のためになるような経験をしていきましょうね。きっとあなたはもっと輝けますよ。