相続トラブル5つの体験談

2016/12/07

相続は何度も経験する方は少なく、トラブルの話を聞いても他人事のように思っている方も多いのではないでしょうか。いざ、相続するという事になったとき、どのようなトラブルが想定されるのか、相続トラブルで苦労した方5人の体験談をご紹介します。
相続トラブル5つの体験談

相続トラブル|知らなかった!売買後の税金額にびっくり

両親ともに他界しており母方の叔母(子供なし)が亡くなった際に、トラブルを体験したというAさん。
相続人は、叔母の兄弟が一名、私、Aさんの三人。叔母がなくなり相続が私兄弟にまで及ぶことすら知らなかったそう。そんな中、何もわからず叔母が依頼した弁護士さんが相続手続きをお願いすることにしたそうです。

最も苦労したのは、叔母の東京の自宅の名義変更。
何もわからないAさんたちは叔母と弁護士さんの言うとおりに書類を揃えサインをしたそう。結果的には、土地の名義を1/3ずつに分割。土地の名義変更や現預金の引き出しに必要な相続人のサインや書類集めと慣れない作業でしたがトラブルもなくなんとか完了できたそう。しかし金銭的にはこのあとに大変な事態が待っていました。

Aさんが経験した大変な事態はこのようなことでした。
「相続手続きが全て終了し、一年が過ぎるか過ぎないかの頃、70歳近くになった叔母は、やはり土地を現金化したいとの相談がありました。トラブル回避のために不動産屋さんへ相談すると土地が三人名義なのでみんな一括で売りに出した方が明らかに譲渡先が決まりやすいと言われました。またここでも言われるがままに手続きをし実際に譲渡先が決まり土地の売買代金は一人約1,000万円近くに。
最初は通帳の預金残高が桁違いに増えたこともあり一喜一憂しておりましたが、友人からどうやら確定申告をした方がいいとの話を聞き金銭的なトラブルを避けるために税務署へ行きやり方を教わりながら行いました。
ここで驚いたのは翌年の税金が今まで以上に格段に高いのです。
また土地の譲渡も短期譲渡という控除が少ない取引だったこともあいまって驚きました。最初の相続では相続税は発生しなかったものの違う形で税金が200万円近く発生しました。」

相続というと相続税をまず気にする方が多いかと思いますが、Aさんのように売買後の税金も念頭において置く必要があるようです。税金は、翌年などあとから判明するものなので、事前に把握して、税金の支払い分を貯蓄しておけば慌てずにすみますね。

相続トラブル|兄弟間の相続トラブルで裁判に!その後の相続税でも苦労を

土地持ちの義父の相続にあたり、金銭トラブルで苦労したのBさん。
Bさん夫婦は、義父の土地の一角をもらい家を建てていたそう。ご主人は次男で、義父の面倒は夫の実家で長男夫婦が見ている他に、夫の下に妹がいて三人兄弟だったそうです。

その義父が突然心臓発作によりなくなり、相続における金銭トラブルに巻きこまれることになったといいます。義父の面倒を見ていた長男夫婦が、義父の遺産のすべては自分たちのものだと言い出したたため、相続トラブルになったといいます。

Bさんは言います。
「確かに、年老いた義父面倒を見たのは長男夫婦であり感謝もしています。
しかし、すべての遺産を相続するとなると、義父所有の土地に建てている我が家まで長男夫婦のものとなってしまうのです。
私たち夫婦も定年になり細々と年金生活をしているというのにこの上、マイホームまで取られてしまったら困ってしまいます。
何度か話し合いを持ったのですが、一向に長男夫婦は私たちの言い分を聞こうとはしてくれませんでした。「面倒も見てない奴にはやらない」というのです。」とのことでした。

結局、弁護士をしている知人を頼み、自分たちの遺産の配分を求めて裁判するまでになってしまったそう。
こうした身内間の金銭トラブルはかなり多く、このトラブルにより家族の縁を切る人もいるのだそうです。裁判費用は、場合によっては長期戦になると高額になる覚悟も必要です。

Bさんは、とにかく何としてでもマイホームだけは取り戻したい一心で裁判までこぎつけたといいます。申し立てをしたBさん夫婦に対して、長男夫婦は敵意をむき出しにしていたそうですが、もともと、義父の遺産は兄弟三人が平等にもらうものだったため、結局、長男夫婦の主張は認められず早期に解決することができたそう。

しかし、問題はこの後でした。とBさんは振り返ります。
「義父が残した遺産を分配したところ、かなりの相続税がかかりました。
金銭としてはあまり残っていなくて、ほとんどが不動産でしたので税金の支払いのために自宅以外の土地は売却することになりました。目的として「自宅を残す」ということはできたので良かったのですが、「少しは子供の学費の足しになるかも」と思っていた私にとっては残念な結果でもありました。」といいます。

不動産を沢山お持ちの方からの相続の場合、トータルで相続税はかなり高額になる場合も。
さらに、その相続税の支払のために土地を売却しなければならないというのは、比較的よくあるケースだそう。相続事態のトラブルのあとに、金銭トラブルが発生するので、事前に税金が発生することを把握し、対策ができるとよいですね。

相続トラブル|億単位の相続税が支払えず、貧乏生活を経験

相続トラブルの原因は、土地だけではありません。家主が亡くなると遺留分と言う物が発生します。その遺留分を相続税の支払う方が手に入れることができなく、相続税が支払えなくなってしまったケースもあるようです。

Cさんの場合、ひいじいさんが亡くなった際に、その娘2人が生き残っており、その遺留分を持っていかれたおかげで借金地獄になったと言います。お爺さんは相続問題が起こる前に病気で亡くなっており、孫に当たるCさんの父が跡取りになったそう。

しかし、相続税は1億円。
税金の支払いに充てる分をその叔母達に取られてしまった所為で、大きかった家も建て直せないような雨漏りを生じる家屋になってしまったとか。
曽爺さんが生きていた頃は、Cさんもお嬢様で日本舞踊やビアノを習わせてもらえる余裕があったのですが、9歳にして貧乏のどん底に叩き落とされ、習い事は部活だけに。
Cさんの父は名前を言ったら誰でも知っているような大手の会社に勤めており、母やその他の家族も農業でお金を作っており、所得は高かったのですが、借金返済の所為でギリギリの生活を強いられていたそう。

さらに、Cさんは言います。
「雇用した弁護士も田舎の近所付き合いのおかげで、古い凝り固まった考えをお持ちの方を雇っていたといいます。相続トラブルを助長させるように、子供が元気ならばいいじゃないですかと訳のわからない事を言われ、金銭欲の無かった父は納得してしまい、土地を含め総てを差し出してしまったのです。
そして、2日食べられない日もありました。おやつって、何だったっけなと子供心に本当にここは日本なんだろうかと思いました。理不尽過ぎる相続税貧乏を経験しました。」

23年経った今でも半額しか返せていないといいます。
利子が多額で1回に70万円以上支払っており、1,000万円以上農業での売り上げがあっても、税金を引いた手取りは400万円未満です。しかも、休みは年に5日くらいしかないにも関わらず、理不尽な長い年月を過ごす羽目になっているそうです。

相続トラブル┃田舎の慣習に苦しめられ、相続トラブルが悪化

田舎出身で相続に苦労したというのはDさん。
「仏壇や墓は長男が引き継いでいくもの」という考え方のある田舎。相続に関しても「長男は仏壇や墓を守る。ならば、お寺の色々な行事をも引き受ける必要がある」との考え方から「金銭の相続は、墓や寺の行事、仏壇の管理をしている以上は最低限しか金銭がないならば長男が厄介ごとを引き受ける以上、全て長男が受け継ぐ」という考えがあったといいます。

昔でもお金がある家では相続に関するトラブルはあったとか。当然人間は欲望がありますから、「取れるものは取れ」と言う事になります。また、その死者が教育をしっかり施さなかった場合は、考え方を間違えて、結果トラブルになっていたのではないでしょうか。

実際、祖母が亡くなった時、そのドロドロの現場を知る事となったといいます。本当に金銭に関してのトラブルが一気に噴き出したそう。しかも、5人いる祖母の子供たちは、皆世間知らずで、最低限の言葉を述べるにしても、誰かにやってもらうという有様。ですから、母が言うには「亡くなった祖母がしっかりとした教育をしなかったからこそ、こんなことになった」と言われていたそう。

その後、遺産の相続問題が起こったといいます。
「「お金は山分けしようよ」と言い出した叔父や叔母もいました。それなのに「仏壇とお墓の管理は兄さん(Dさんの父)が当然やってよ」と欲の皮を突っ張った事をいう有様でした。そこで父が調べたら、「確かに遺産は370万円位はある。でも、祖母の住んでいた家はもう誰も買い手がつかないほどボロボロだ。これは家と蔵を壊して更地にし、地主に返す必要がある。大体250万円位はかかる。残った120万円位にしてもお布施やお寺の行事等で消えていき、最終的には足りなくなる。赤字は引き受けるからこの370万円はそういう事に使うから、俺に全額相続させてくれ」と言った事で決着」したそう。
ドロドロの現場を見てしまい、「人間とは浅ましい生き物だな」と思ったとか。

相続トラブル┃内縁の妻とその子供を巻き込んだ相続トラブル

相続トラブルといえば、金銭トラブルがほとんどではないでしょうか。
特に、亡くなった人が豪傑で、莫大な金銭などの財産を持っていた場合、多くの場合はトラブルに。ここに愛人や愛人が産んだ子供がいたともなれば、さらに話はこじれてきてしまいます。そんなこじれた関係で相続トラブルに巻き込まれたEさん。

亡くなった人間の子供なのですから当然相続の権利はあります。
よくマンガとか昼ドラとかでそのお金持ちの人が亡くなった後、正妻が自分の立場を守りたいがために愛人に対し「あなただってまだ若いでしょう。自分の立場をわきまえなさいよ」とか言ったのに対し、愛人が「それは貴方にそっくりそのままお返ししますよ。今度また会う時があるでしょう。勿論裁判所でね。ですからその言葉はその時まで封印でもしておきなさい。これが私の言い分よ」などというドロドロの愛憎劇があると思いますが、まさにその通りのシチュエーションを経験したといいます。

相続というのは何も金銭などの金目のものだけの相続だけではありません。
その人のお墓や仏壇や祭壇などの故人の生前の功績や残したものを後世に残すためのものの相続もあります。皆さん「そこまであるのか?」と思われるかもしれませんが、実はこれがかなり重要。金銭的な物の相続は正式に通用する遺言書がなければ相続権の無い人(例えば内縁の妻など)は相続できません。しかし、故人を偲ぶものの相続権は内縁の妻にもある事は判例から明らかなのです。
実は相続とはお金やそれに変えられるものと故人の亡骸を偲ぶものの2つがあり、これを2つとも遺言書に書いていない事で裁判になったそう。訳あって、遺言書を作って、内縁の妻にも財産を渡せるようにすることはあり得ます。でも見落としがちなのはお骨とかの供養する物の権利。内縁の妻でも勝った事例はありますが、裁判ともなればお金もかかります。無くなる前に、きちんと遺言書などで決めておいていただきたいものですね。
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