ココロとカラダ

おみくじの正しい結び方とご利益の受け取り方

おみくじ

2016/12/20

初詣に行ったら必ず引くのが、おみくじ。特に女子にとっては、これからの運気を知ることができる新年の必須アイテム。そこで今回は、引いたおみくじの結び方・扱い方を、寺社仏閣マスターの本田もみじがご紹介します。せっかく引いたおみくじ、もっと運が良くなるようにしていきましょう!

おみくじはそもそも、引き終わったら結ぶべきなの?

引いたおみくじを結ぶかどうするかは、寺社によっていろいろな見解があります。
「大吉を引いたら持ち帰る」などのジンクスもありますが、いろいろな説があるため引いた後に「どうしよう」と迷うこともあるかと思います。

おみくじとはそもそも、あなたと神仏の縁を結ぶもの。あなたが心を決めて引きメッセージを受け取ったことで、神さま仏さまとの縁はすでにできあがっています。そのため、引き終わったおみくじは特に決まりにとらわれずに、結ばずに「自分の気が向くように」しても構いません。

おみくじに書いてあるメッセージは、もともとは「いましめ」「教訓」として書かれたもの。
だからこそ、大吉や凶などの結果に関係なく「自分にとって教訓となる言葉が書いてあるから、覚えておきたい」と思ったら持ち帰ってもいいのです。

特に結果が良かった場合は結ばずに持ち帰りたくなることが多いかと思います。
嬉しい言葉が書いてあると、テンションも上がりますよね。その場合はお財布の中などに入れて持ち歩き、迷ったときや心をリフレッシュしたいときに読み直すこともおすすめです。

逆に結果が悪かったなら、「凶をその場にとどめ、吉に転じさせる」という意味合いで結んで帰ることをおすすめします。あまり嬉しくはないことが書いてあったら「神仏がこれ以上悪いことが起きないようにいましめてくれている」と思うようにして、少し気を引き締めて生活をするようにしましょう。

おみくじを結ぶ場所はどうすればいいの!?

おみくじを結ぶ場所

おみくじを結ぶ場所

それでは、おみくじを結んで帰るときにはどうすれば良いのでしょうか。

おみくじとは神聖なものです。基本的には細長くキレイにたたみ、指定の「結び所」に結ぶようにしましょう。
このときは破いてしまわないように注意をしましょう。乱暴に扱ってしまいビリッと破いてしまったら…縁起が悪くなってしまいます。

さて、たくさんの人の願いが込められたおみくじが連なる「結び所」ですが、もしおみくじがいっぱいになったら寺社がきちんとお焚きあげなどで神仏に返してくれます。

しかし、結び所以外の木々におみくじが結ばれている場合もあります。木の枝におみくじを結ぶのは、自然のパワーや木の力にあやかって更なる良運を、という願いが込められた行為です。

ところが細い木の枝にむやみのおみくじを結んでしまうと、木々がダメージを受けてしまいます。寺社の方に要らぬ手間をかけてしまうことにもなるので、避けた方が良いでしょう。

また基本的には、おみくじは引いた場所で結んでくるのが正しいとされています。
でも、帰省や旅行時に引いて、そのまま持ち帰って来てしまうこともありますよね。
もし一度持ち帰ってしまった後に「やっぱり結びたいな」と思ったら、違う寺社でも構いません。しかし神社のおみくじは神社へ、お寺のおみくじはお寺へという鉄則は守りましょう。

おみくじをより良いものにするために

おみくじを引く前に

おみくじを引く前に

良くも悪くも、自分が選んで引いたおみくじ。結ぶかどうかはさておき、今後の自分の運勢に関わると思うとその授かった運を粗末にはしたくないですよね。

結果が良かった人は、それが本当のことになるように。
悪かった人は少しでも厄が降りかかって来ないように。

そのためには、寺社のマナーを守って参拝をするようにしましょう。神様も、年に1回だけやって来ておみくじをバッと引くだけの人にご加護を授けているひまはありません。

まず大切なのは、初詣に行くときの服装は清潔なものを選ぶこと。新年のために用意した服があるなら着ていきましょう。また新しい下着で初詣に行くのはとてもおすすめです。神社やお寺は清浄な場所。スッキリした気分で神仏とご縁をつなぎに行きましょう。

寺社に着いたらまずは手水舎で手を洗います。寒いお正月には冷たい水を使うことが面倒に思えますが、本来なら全身を清めなくてはならないところを手だけで簡略化できるのが手水舎です。忘れずに使うようにしたいですね。

手水舎を使う際の基本的なマナーは、
①左手にひしゃくで水をかけて洗う 
②同様に右手を洗う 
③ひしゃくですくった水を左手に受け、口をすすぐ
④もう一度左手を洗う
⑤ひしゃくを縦にして、柄の部分に水を流してキレイにする

というもの。最近では手水舎に「使い方」「マナー」などの案内文が貼ってあるところも増えてきました。また外国人のツーリストも増えてきたため、もし使い方が分からず困っている人がいたら正しいマナーを教えてあげましょう!

お清めが終わったら、キレイになった手でお参りを済ませ、おみくじを引きます。自分の身が少しでもクリーンな状態で引くことで、正しい結果を神仏から受け取ることができますよ。

結ばずに持ち帰ったおみくじの保管場所

おみくじは神棚に

おみくじは神棚に

最後に、結ばずに持ち帰ってきたおみくじの保管方法ついてご説明します。
結果が良かったから、気に入った言葉が書いてあるからなどの理由で結ばず持ち帰って来たおみくじ、本来であれば神棚に置くことが理想とされています。

しかし家に神棚が無いことも多いですよね。
また、金運や恋愛運に関するおみくじは肌身離さず持ち歩きたいと思うのも当然です。

その場合は、お財布や手帳に入れて持ち歩いても大丈夫。ただひとつだけ気を付けて欲しいのは、他のおみくじやお守りと一緒にしないことです。

特に金運アップを狙っている人は、他の開運グッズやお守りと一緒に入れてしまうことで逆に運気が下がってしまうことがあると言います。年の初めに引いたおみくじは、そこに願いをぎゅっと凝縮させてそれだけを持ち歩くようにしてみてください。

とにかく神仏からいただいた大切なメッセージです。粗末に扱うことの無いようにして、さらに良い運が授かるようにしていきましょう。

まとめ

日本人にとって大切な行事であるお正月と初詣。身なりや気持ちも整え、新品ピカピカの気分でおみくじを引くようにしましょう。その結果がイマイチな内容であっても、それはあなたへのちょっとしたアドバイスです。
結ぶもよし、持ち帰るもよし。しっかりと心に受け止めて生活をするようにしたいですね。
寺社へのお参りはマナーを守り、結ばずに持ち帰ったおみくじは大切に扱うなど、神仏との縁を大切にしてくださいね。

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