つらい失恋を忘れるための考え方

昔のつらい失恋を引きずっている女性には、かつての恋愛でうまく振舞うことができなかった自分に対する後悔の気持ちが大きく残っています。

友達とはうまく話せるのに、どうして彼には自分の気持ちをちゃんと言えなかったのだろう…とか、いい彼女になることができなくて結局嫌われてしまったのではないか…とか、失恋の理由を自分自身に置き、いつまでも自分を責めてしまっているのです。

思い当たることはありませんか？そしてそんな女性は、なかなか次の恋愛に進むことができません。

何故なら、同じ過ちを繰り返すことを無意識に恐れてしまっているからです。

しかし、あなたがかつての彼と別れてしまったのはあなたのせいではありません。ケンカのきっかけや事件を起こしたのはあなたかも知れません。しかし、男女の別れは「ふたりの問題」です。結局、ふたりの人生がかみ合わなかったからお別れが来たのです。

もしふたりが本当に運命の糸でつながっていたら。どちらかが失敗をしても、大きなケンカがあっても、縁は切れなかったことでしょう。だから、どちらかが不要に自分を責める必要は無いのです。

それを理解したら次は、昔のあなたを許すというステップが必要になります。失恋直後はいろいろなネガティブな記憶や失敗が思い出され、後悔ばかりしていると思います。

でも、そんなあなたこそ「あなた自身」です。確かに彼にワガママを言ってしまったかも知れません。思うような恋ができなかったかも知れません。しかし、そんなあなたを許し、認めることができるのはあなただけです。

友人が
「あなたは悪くないよ、あの彼が悪いと思うよ」
といくらあなたを慰めても。

そのときはそれが癒しになっても、あなたのつらい失恋の根本は解決されません。やはり自分が自分を認めることが、失恋を忘れるための大切な思考方法なのです。

これは決して自分を正当化して欲しいということではなく、彼と付き合っていた数カ月・数年間、一生懸命恋愛をした自分を認めてあげて欲しいのです。

その一生懸命の努力は、もしかしたら彼にとっては逆効果だったこともあるでしょう。良かれと思ったことがケンカの原因になったり、気持ちがすれ違ってばかりだったかも知れません。しかしそのとき、彼のことを想って努力したあなたの恋心は「本物」だったと言えませんか？

別れた彼とはたまたま縁があって男女としてペアを組んだけれど、運命ではなかっただけです。あなたはきちんと恋愛をしてきました。そして、今後運命の相手に巡り合ったときには…かつて「マイナスに働いた」あなたの努力は、プラスに変わることでしょう。

とは言え失恋はなかなか断ち切ることができないもの。もしあなたが今失恋のつらさに悩んでいるのなら、積極的に恋愛小説やマンガなどを読んでみてください。

「逆効果では」と思いますか？しかし実はこれは結構効果的です。それは、恋愛の創作物はあなたの中に眠る恋心をどんどん刺激するからです。

読み始めは少しつらいでしょう。特に彼と同じようなタイプのヒーローが出てくる場合は思い出すことが多すぎて傷をえぐられることもあるでしょう。その場合は、彼とは違うタイプのキャラクターが出てきて、なおかつあなた好みのシチュエーションの作品を選んでみてください。

そのうち「次はこんな恋愛をしよう」「そうだった、実はこんな恋をしたかったんだ」という気付きが出てくるでしょう。それが生まれ始めたら、次の恋の始まりはすぐそこにやってきています。

失恋した直後は、忘れようと思っても忘れられません。考えることを止めることもできません。だからこそ小説やマンガの力を借りて「さっさと失恋について考え尽くす」のです。

つまり例えば振り切るために半年かかるところを、思い切って2カ月に縮めるということですね。ぼんやりしたつらい時期が長く続くと、次の恋へ進むためのエネルギーもどんどん減ってしまうからです。

あなたの恋心は、昔の恋のためにあるものではありません。つらい失恋を忘れる思考方法を手に入れて、新しい彼を幸せな日々を過ごせるようにしてみてください。

失恋はつらいですが、そこまで想える人に巡り会えたという事実も大切にしておいてください。あなたが過去のあなたを大切にすることで、明るい未来をするする引き寄せることができるようになります。次はあるがままのあなたを愛してくれる彼に巡り合えるといいですね。